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子ども時代をふたたび

子どもと過ごしていると、しばしば、「わたし自身が、もう一度子ども時代を経験させてもらっているのだな」と思う。追体験、というのだろうか。わが家は3人子どもがいるので、3度もそのような機会があったことになる。

 

大人には当たり前の景色が新鮮に映ること、足元のものにじっと見入ったり、時を忘れて空想をしたり、自然の現象をふしぎに感じたり、そんないつの間にか忘れてしまったことをもう一度かつての視線で見ることができる。大人の目線で教えたり、導いたりすることは必要だろうが、もう一度目の前の子どもと同じ目線で同じように楽しむのは面白い。

 

冬、外の金魚の甕に張った分厚いガラスのようなまあるい氷を持ち上げて顔を透かして笑ったり、なぜ台所の湯気が上に上っていくのか考えたり、童謡の一節から今読んでいる本のある場面を想起したり。当たり前だったことから、新しい発見はたくさんあるのだなと思う。

 

つい最近、10歳の子にと思って買った「大科学実験」というDVDブックがとても面白く、寝る前に付属の本を夢中になって読んでいる。当たり前だと思われている自然現象を、かなり大真面目にエネルギーをかけて実験をしている番組で、その馬鹿真面目の努力たるや感動すら覚えるほどだ。そしてこういうエネルギー、つまりは誰のためでも、何のためでもなくただただ夢中になってやってみる、やらずにはおられない好奇心のようなものは、いつも一番に大切にしたいと思うのだ。

 

〇たんぽぽの綿毛を吹いてみせてやるいつかおまえも飛んでゆくから  「たんぽぽの日々」俵万智