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歳時記
少し前に、歳時記を買った。歳時記には、春、夏、秋、冬の季節ごとに俳句の季語が載っていて、季語の意味の解説、その季語の入っている俳句がいくつか例に挙げられている。

ふと気になった言葉を季語として調べてみても面白いし、季語の例に挙がっている俳句を読んで、この季語でこんな風に世界を切り取って俳句を作っているのかと読むのも面白くて、飽きることがない。調べものをするときにも、歳時記にありそうな言葉は広辞苑を引いた後に歳時記でも引いてみる。または、ソファに寝転んで、ぱらぱら気になったページを開いて読んでいるだけで安寧な気持ちになり、それが高じてついうとうとしてしまうこともある。

巻末には忌日一覧があって、びっしりと一年の忌日が掲載されている。「そうか、梶井基次郎の忌日はやはり檸檬忌というのだな」とか、「この人は夏の暑い頃に亡くなったのだな」と思いながら読む。改めて、一年中絶え間なく人は死んでいるのだなと気づく。命とは長い歴史の帯であり、世界中に点っては消えるひかりのようなものにも思う。

今日8月21日は、俳人の石橋辰之助の忌日。昭和23年、39歳で亡くなっている。

〇朝焼の雲海尾根を溢れ落つ 石原辰之助

〇わくら葉に五月の風の吹き抜けぬ誰か死ぬ日は誰か生まれる日  美衣