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七夕の食べもの
行事と食べものはセットになっていることが多い。端午の節句とかしわもちとか、ひな祭りと散らし寿司とか、クリスマスと鳥の丸焼きとか。ただ、七夕にはこれといった食べものがないようだ。

なぜか子どもの頃に、七夕には冷やし中華が出るような気がした。たぶんそういう習慣があったわけでなくて、季節がら何回かたまたま七夕の食卓に並んだだけだと思う。わたしは子どもの頃、中華めんのもの(ラーメンや冷やし中華など)があまり好きじゃなくて、それが食卓にならぶとがっかりしたものだ。だから余計に記憶に残っているのだろう。

ラーメンや冷やし中華はそれだけで、一食のごはんが済まされてしまうことも多く、だからこそ余計にがっかりさせられるのだ。

今年の梅雨はいつもの年にまして、雨、雨、雨のような気がする。体中どよんと重たく、この世のなにもかも濡れて湿っているようだ。小島ゆかりのこんな歌を思い出す。

〇かなしみのかたつむり一つ胸にゐて眠りても雨めざめても雨  小島ゆかり『獅子座流星群』より

おかげていつもは梅雨の合間に近所に取りに行く笹を、今年は取りそびれてしまった。七夕の夜もやっぱり雨だった。七夕の日の夕飯は、冷やし中華でなくて、ごく平凡な麻婆豆腐に焼き茄子、蕪のスープという献立だった。

織姫と彦星のロマンスの欠片もないが、家族5人で平凡ににぎやかに食べる七夕の夕食もまたこれでよしと思う。