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かつをぶし、にぼし
我が家の17年の歴史のなかで、お味噌汁のだしは少々の変遷がある。はじめは昆布とかつをぶし。次に昆布とにぼし(にぼしは頭と腹を取って、二つに割いて少し空炒りしていた)。外で食べたご飯のかつをぶしのだしの美味しさに、ふたたび昆布とかつをぶし。

そしてちょっと前にかつをぶしを切らしたので、にぼし。今度は晩に五尾ほど頭と腹を取って、割いたのを小鍋に入れて水に一晩漬けておいた。身がしっかりしていて、美味しそうだったので入れたままお味噌汁を作った。そういえば、九州の祖母の家もお味噌汁のだしはにぼしで、お味噌汁の中に入ったままになっていた。朝の台所のだしの匂いが、そのまま祖母の家の記憶になっている。

久しぶりのにぼしのだしのお味噌汁は、香ばしい匂いがとてもおいしい。これまでは食べ比べると、わたしはやっぱりかつをぶしのだしが好きだなと思っていたのだけど、むしろこちらの方が好きなくらいで驚いた。おまけに、前の晩にちょっと水に漬けておくだけ、という簡単さもうれしい。

近所に親しくさせていただいているNさんの家があって、ご実家が静岡でかつをぶし問屋さんをやっている。ときどきご自宅用のかつをぶしの注文をするときに我が家にも声をかけてくださって、一緒に注文させてもらう。これが本当においしくて、削りぶしはもちろん(子供たちはここの花かつををのせたお好み焼きが一番おいしいという)、だしパックは気軽にだしが取れるから忙しい時には本当に便利でびっくりしたし、ひじきや若布もおいしい。

今朝もばたばたとNさんの家にかつをぶしの注文書を届けに行った。黄金色のかつをぶしや、銀色にひかるにぼしのたくさんつまった包みを受け取ると、ちょっと長者のような豊かな気分だ。おいしいだしのものたちは、わたしの暮らしの芯の部分をしっかり支えてくれている。