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さつまいものつぶしたの
 料理というものは、気づかないうちに変遷していくものだ。家族の年齢や好みによって、一時はひんぱんに食卓に上ったのに、そういえばとんとご無沙汰ということがよくある。

上の子どもたちが中学生と小学生になった今は、お芋や豆の類いがそれで、小さい頃はかぼちゃの煮物や金時豆の炊いたのを飛び跳ねて喜んでいたのが、このごろは好むのはわたしだけになってしまった。ことに中学生の上の子は嗜好もどんどん変化するころなのか、じゃがいもは以前はどう料理しても大好物だったのが、オーブンで焼いたのやコロッケは大好きで、肉じゃがなどはまあまあ、ポテトサラダはそうでもない、というように好みにもバリエーションが出てきた。

しかし、そんななかでも昔も今も作ったらかならず子どもたち(子どもたち限定で、夫はそうでもない)が大喜びして、どっちが多く食べただのけんかまでしながら食べるのが、さつまいものつぶしたのだ。

これはわたしの実家で小さいころから食卓に上っていた料理で、実家では名前というほどの呼び名はなく、さつまいものつぶしたの、などと呼ばれていたように思う。他のおかずと並んで、ごはんどきに食卓に上っていたものの、考えてみればおやつの範疇に入りそうな料理である。

作り方は簡単。さつまいもは皮を剥き、輪切りにして(太ければいちょうに)水にさらす。やわらかくなるまでゆでたらお湯を切ってつぶし、砂糖とひとつまみの塩で味をつけ、牛乳を加えてぽってりとするくらいの固さにして弱火でゆっくり火を通す。最後にバタをひとかけ入れて、混ぜたらできあがり。

今朝の食卓にこのさつまいものつぶしたのを載せた。離乳食をはじめた一番下の子は、味をつけるまえのさつまいものつぶしたのを食べ、真ん中の子は鮭そぼろとさつまいもをおかずにご飯を3膳平らげた。朝練の中学生は、さつまいものつぶしたのに好物の唐揚げの入ったお弁当を見て、「お」と一声発して出かけて行った。