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活字の休日
読書家、というのとはすこし違うように思う。
思い返してみると、小さい頃からごはんを食べるように活字を食べて暮らしてきた。

おかしを食べながら、お菓子の袋の裏側の活字を眺める。
ひどく長い原材料名の羅列やら、お客様センターの電話番号やらを丁寧に。
新聞は今も昔も好きだ。
だまっていても、毎朝かならずあたらしい活字を届けてくれる。

日曜日。
久しぶりに、朝早くに用事あってでかける家族が誰もいなくて、
おおこれは好きなだけ惰眠を貪ろうと心に決めた割に、6時半にぱっちり目が覚める。

布団から出てしまって、朝ご飯を作ったり洗濯機をまわしたり
いつもの用事をしてしまうのが惜しいので、
隣の部屋に本を取りにいく。
前の日に新しく買った「短歌研究」の新しい号と、
本棚から、よしながふみの「きのう何食べた?」の2巻、
江國香織の「流しの下の骨」を持って、もう一度布団に入る。

ごろごろしながら、あたたかい布団で持ってきた本の適当なところを読む。

日曜日の新聞を読む。
日曜日の新聞は、一週間のうちでいちばん面白いので楽しみにしているのだ。
文化欄のコラムが、今週は逗子在住の詩人の高橋睦郎さん(道でときどきお会いする)だった。
その他の楽しみは、新刊の書評コーナーと、歌壇・俳壇。絵画欄も。
少し前に終わってしまった瀬戸内寂聴さんのコラムが読めなくて残念だ、
あれ面白かったのに、といいながら朝ご飯の終わった食卓で
お茶をちびちび飲みながら、夫と交換しながら新聞を読む。

昼は、ふたたび本屋さんに行く。
あたらしい本を2冊購って、帰り道に待ちきれなくて道すがら頁を繰る。

料理しながら、先ほど買った本を読む。
亡くなった絵本作家の佐野洋子さんについて、
ご子息の広瀬弦さんと詩人の谷川俊太郎さんとの対談を眺めながら、
4人分のラーメンを作る。
麺をゆでたり、ねぎを刻んだりする。

お風呂上がりに、ドライヤーで髪の毛を乾かしながら、
部屋の床にぺたりと座って、広げた本を床に置いて読みながら髪を乾かす。
にやりとしたり、ときにしんみりしたりしながら、
昼の続きの対談を読む。

寝る前に、先週届いた冬物の通販カタログの
あったかスパッツの効能をじっくり眺める。
じっくり眺めて、ぱたんと閉じて布団に入る。