朝のおんがく
2012.01.27 Friday
デートの前に洋服を決めるように、
電車にもって乗る文庫本を選ぶように、
その日の朝にぴったりの音楽をかけるのは大事だ。
朝はこどもたちを学校や保育園に送り出してから、
エプロンのひもをきゅっ、としめ、その朝かけるCDを選ぶ。
これ、という一枚を決めて、一枚のCDをずっとリピートでかけるか、
その日、どうしてもこの気分だ、という一曲があれば、
そのひとつの曲を繰り返しかける。
だいたい出かけるまでの2時間、音楽をかけながら、
お皿を洗ったり、洗濯物を干したり、掃除機をかけたり、
雑巾がけしたりするのだ。
朝はなにしろ忙しいし、ちゃかちゃか仕事をかたづけたいから
ゆったりとした音楽じゃなくて、威勢良い曲がいい。
今朝かけたのは、高校生のころに買ったCDだ。
水音をたてながら皿をすすぎ、ところどころ一緒に歌う。
これまでで一番熱心に音楽を聴いたのは、
たぶん中学、高校のころ。
発売日を待ちわびたり、歌詞カードをなめるようにながめたり、
からだの真ん中に音楽をしみ込ませるような切実な聴き方は
すごいエネルギーだったのだなと、今になって思う。
歌詞のこまかいところも、ちゃんと未だに覚えていて、
口ずさみながら、当時それほど染まなかったところが
ぎゅんぎゅん染みこんでくるのが面白い。
誰が言ったのだったか、
「古今からの音楽や文学で、およそ人のあらゆる状況、感情は
すでに語り尽くされている。
こんなにつらい気持ちは初めてだ、と思っても、
それはもうすでに語られていることなのだ」
というのを思い出す。
失恋してあるく雨の道にも、
だれかをなくしてひとりの部屋の中にも、
ひこうきに乗っていく新しい町でも、
わたしにはちゃんとおんがくが待っていてくれると思うと、
楽しいではないか。
そう、冬の朝に家事をしながら聴くおんがくも
ちゃんとわたしのために用意されているのだ。
電車にもって乗る文庫本を選ぶように、
その日の朝にぴったりの音楽をかけるのは大事だ。
朝はこどもたちを学校や保育園に送り出してから、
エプロンのひもをきゅっ、としめ、その朝かけるCDを選ぶ。
これ、という一枚を決めて、一枚のCDをずっとリピートでかけるか、
その日、どうしてもこの気分だ、という一曲があれば、
そのひとつの曲を繰り返しかける。
だいたい出かけるまでの2時間、音楽をかけながら、
お皿を洗ったり、洗濯物を干したり、掃除機をかけたり、
雑巾がけしたりするのだ。
朝はなにしろ忙しいし、ちゃかちゃか仕事をかたづけたいから
ゆったりとした音楽じゃなくて、威勢良い曲がいい。
今朝かけたのは、高校生のころに買ったCDだ。
水音をたてながら皿をすすぎ、ところどころ一緒に歌う。
これまでで一番熱心に音楽を聴いたのは、
たぶん中学、高校のころ。
発売日を待ちわびたり、歌詞カードをなめるようにながめたり、
からだの真ん中に音楽をしみ込ませるような切実な聴き方は
すごいエネルギーだったのだなと、今になって思う。
歌詞のこまかいところも、ちゃんと未だに覚えていて、
口ずさみながら、当時それほど染まなかったところが
ぎゅんぎゅん染みこんでくるのが面白い。
誰が言ったのだったか、
「古今からの音楽や文学で、およそ人のあらゆる状況、感情は
すでに語り尽くされている。
こんなにつらい気持ちは初めてだ、と思っても、
それはもうすでに語られていることなのだ」
というのを思い出す。
失恋してあるく雨の道にも、
だれかをなくしてひとりの部屋の中にも、
ひこうきに乗っていく新しい町でも、
わたしにはちゃんとおんがくが待っていてくれると思うと、
楽しいではないか。
そう、冬の朝に家事をしながら聴くおんがくも
ちゃんとわたしのために用意されているのだ。